多方面に様々な影響を与えた東日本大震災。もちろんテレビ業界も例外ではない。テレビ制作会社の社員はこう話す。
「特にバラエティー番組では、内容の変更や放送の中止・延期などが相次いでいます。ドラマでも脚本や撮影スケジュールが変更になるケースが多いようです」
さらには、福島第一原発の事故が思わぬ形で影響してしまったドラマもあるという。
それは、4月から第4シーズンの放送が始まった『ハンチョウ~神南署安積班~』(TBS系)だ。前出の制作会社社員はこう証言した。
「ある日、局に行ったらロケ弁当が大量に余っていたんですよ。最近は経費削減で弁当が出ないこともあるのに、珍しいなあって思っていたら、なにやら急にロケが中止になったらしい。スタッフいわく、キャストのひとりが“放射能が怖い”という理由で屋外での撮影を休んだようです」
屋外ロケを拒否したというのは関西出身の男性俳優。放射能を心配する気持ちは仕方ないことだが、スタッフたちは「ただでさえ震災の影響で撮影スケジュールが過密になっているときなのに…」と愚痴をこぼしていたという。