4月1日から一般公開されている上野動物園のジャイアントパンダ「リーリー」と「シンシン」。花見客の減少など上野公園全体を覆う自粛ムードにもかかわらず、公開から2週間で30万人を動員し、根強いパンダ人気を印象づけた。
そんな人気者の2頭だが、4月10日、ぐったりとうずくまったまま、ほとんど動かなくなってしまったことが報じられた。移動や震災によるストレスや、環境の変化による体調不良か?とファンはやきもき。
しかし、同園でパンダの飼育に携わる、東園飼育展示係係長の堀秀正さんによると、
「これは“粘膜便”というジャイアントパンダ特有の生理現象が原因。異常などではなく、正常な生理現象なので心配はいりません」
パンダはおおよそ数週間に1度、白っぽい粘液の塊(腸の粘膜)を便として排出する。その前後、半日程度ぐったりと動かなくなってしまうというのだ。
「ぐったり動かないので元気がなさそうに見えますが、病気などの健康上の問題ではありません。便が排出されてしまえば、ケロッと元気な姿に戻るんですよ」(堀さん)
※女性セブン2011年5月12日・19日号