覚醒剤取締法違反の罪で執行猶予中の元タレント・酒井法子さん(40)が、約1カ月前の4月6日に中国・北京市を訪れ、現地滞在期間中に麻薬撲滅運動のキャンペーンに参加。薬物対策施設・高齢者福祉施設の慰問や薬物乱用防止の公共CM撮影などの公益活動を行ったが、その際、地元日本語情報誌のインタビューに応えていたことがわかった。
酒井法子さんのインタビューを報じたのは、中国で発行されている日本語雑誌「City bros」(北京版)。上海市と北京市で出版される同誌は、発行直後に棚から姿を消すほどの人気誌で、その入手困難さから地元日本人社会では「幻の雑誌」とさえ呼ばれている。
酒井さんは記事の中で、この度の訪問が中国政府からのオファーだったことを明らかにし、「今の私にとって、本当に思いがけないこと」と率直な心境を語っている。気になる芸能界復帰については、「まだ謹慎中の身なので、今のところ復帰は考えていませんし、予定もありません」としているが、自身の到着を出迎えるために空港に詰めかけた中国のファンに話がおよぶと、「ファンの方々の温かい気持ちをこれからも忘れてはいけない。その気持ちを持ち続けて、これからもがんばっていきたい」と復帰に前向きな様子をほのめかした。
それにしても、薬物で有罪判決を受けた人物を薬物防止のCMに起用する中国政府はなかなか勇気があり、したたかだ。経験者が語れば、たしかに説得力があるに違いない。