美人というわけではない、化粧やファッションをいつもキメてるわけでもない、フェロモンむんむんなタイプでもない。なのに、なぜか男性の注目を集める女性がいる。年齢にかかわらず、常に恋愛対象として見られる彼女たちは、どこが違うのか?
心理カウンセラーの塚越友子さんは、「精神的にも言動にも余裕があります。若いうちは元気で積極的な行動が評価されますが、ある程度の年齢になったら、一歩下がる余裕が必要です」と分析する。
話し方研究所会長の福田健さんも、同様の見方だ。「余裕をもち、間を意識した話し方をする女性は魅力的です。相手の言葉をきちんと受け止め、反射的に話すのではなく、一歩引いた会話ができれば素晴らしい」
確かに“オンナ”と対極のオバちゃんには、ずうずうしくてどこかせわしないイメージが。女度のキーワードである「余裕」を見せるためには何が近道なのか?
「いちばん簡単で効果的なのは『ま、いっか』をやめること」(塚越さん)
“誰も見てないから、ま、いっか”と自分にいい訳しながら、化粧水つけないで寝る、ノーメイクでOK、一日中ジャージーで…。
「『ま、いっか』は積み重なると、どんどん染みついちゃう。美しくなるために毎日努力するのは大変だけど、この台詞の数を減らせば、女度は底上げされるはず」(塚越さん)
逆に、積極的すぎるゆえに女度を下げるのは“われ先に”的行動。電車では座席へまっしぐら、バーゲンに突進、水を買い占め…。自分や仲間内のことだけを考えた行動もオンナからは程遠い。
「自分の立ち居振る舞いは、他人に見られているという感覚を持つこと。公共の場で自然に『譲る』行動ができる女性は、見ず知らずの人でも美しく思います」(福田さん)
親切を受けたら素直にありがとうという、なども含まれる。つまり、相手の立場を考えた行動ができるということ。それが、自然のうちにできるようになるのが理想。
「また、『もう年だから関係ない』ではなく、いいと思うことは何才からでも始める。気を若く、というのはそういうこと。表面的な若作りだけだと、かえって女性的魅力を損ないます」(福田さん)
※女性セブン2011年5月12日・19日号