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形成外科のルーツは鼻を落とされた罪人向けの“造鼻術”

 男性にとっては「包茎」、女性にとっては「性器の委縮」など、性器にメスを入れる場合がある。大阪大学大学院で美容医療学講座を受け持つ高田章好教授(形成外科学専攻)がいう。

「形成外科手術の起源は、紀元前6世紀頃、古代インドのススルタという医師が、鼻を切り落とされた罪人に、上腕部の皮膚を移植した“造鼻術”とされています。以来、形成外科手術は人類の歴史とともに歩んできました。
 
 特に、戦争などによって負傷し、身体の一部を失った人々の社会復帰のために、より高い技術へと進化を続けてきたのです。この技術は、20世紀半ばからは美容整形にも用いられるようになりました。さらに近年では、それらから派生し、性の悩みを抱える男女を助けるための施術も始まっているのです」

※週刊ポスト2011年5月20日号

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