女同士が結ぶ友人関係というものは、ときとして、ほんのささいな出来事をきっかけに一気に崩壊してしまう。さて、42才の主婦E子さんの場合はというと…。
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私たちは同じマンションに住む仲良しママ3人組でした。子供を連れて公園に遊びに行くのもお買い物も毎日一緒。でもいまではすれ違っても挨拶もしません。
発端はK子が郊外の大型スーパーに行きたいといい出したこと。レンタカーを借りてK子の運転のはずが予想外の交通渋滞でK子が放棄。ペーパードライバーの私・E子に無理やりハンドルを押しつけた。すると軽く車を駐車場の壁にぶつけてしまい弁償問題に。それからが大騒ぎ。
「そもそもこの話、K子がいいいだしたんだよね?」
「H美だって、運転するっていったのに責任感、なくね?」
「でもぶつけたのはE子じゃん」と、ねっちりとお互いを責め合い。
そのうち「K子がお姑さんとうまくいかないのは自分勝手な性格のせいじゃないの」とも吐き出してしまい…。
いいたいことをすべていうと人間関係はこっぱ微塵なんだなとこの年でつくづく実感しました。
E子さんは、修理費5万円より安っぽかった友情にがく然としている。
※女性セブン2011年5月26日号