5月12日未明、首を吊って自ら命を絶った上原美優(享年24)。彼女の心を追いこんだのが、昨年3月、最愛の母が心筋梗塞で他界したことだった。
鹿児島県・種子島で10人きょうだいの末っ子として育った上原にとって、母親の存在は非常に大きなものだった。
かつて自著『10人兄弟貧乏アイドル★』(ポプラ社刊)で本人が告白したように、上原の10代は、決して明るいものではなかった。
2人組の男たちによる暴行、20歳での睡眠薬自殺未遂、キャバクラに勤めながらの下積み時代……。心が折れそうになったとき、いつも支えになったのは母親だったという。
所属事務所の担当者がいう。
「彼女はお母さんに対する思いが強かったから、亡くなった時はすごく落ち込んでいました。ですが、“自分が頑張ることがお母さんのためにもなる”と信じて頑張っていたんです。それなのに……」
母親がいなくなったことでポッカリと空いた心の隙間を、上原は「最愛の男性」を探すことで埋めようとした。
ある芸能関係者がいう。
「お母さんが亡くなってからというもの、上原さんは自分を支えてくれる男性を常に追い求めていたようです。芸能界では彼女と多くの男性お笑いタレントが噂になりましたが、それも全部“早く明るい家族を作りたい”という彼女の焦りからだったように思います。
多くの失恋を繰り返した後、最後に交際していたのは、変わり果てた姿の上原を発見した26歳の男性でした」
※週刊ポスト2011年5月27日号