鈴木京香演じる年上女性 との不倫愛を描いたドラマ『セカンドバージン』(NHK)で一躍“時の人”となった長谷川博己(34)。そんな彼の初主演作はメガネにループタイの“フツーの男”を演じるドラマ『鈴木先生』(テレビ東京)。
「ぼーっと景色を見ながら電車に乗るのが好きでしたが、それもできなくなりました」と話す長谷川。一躍人気者となった“有名税”ということだろう。
『セカンドバージン』以降、出演オファーが殺到したそうだが、月曜22時放送という、2大人気バラエティー番組が高視聴率を競う時間帯のドラマをあえて選んだ。その理由は「脚本が魅力的だったから」という。人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の脚本家のひとり、古沢良太氏が脚本を手掛け、新聞の投書欄にも「面白い」という文字が躍る。
“鈴木先生”は中学校教師。「21世紀の新しい教師像だと思いますね。生徒たちの抱える深刻な問題から、ほかの人があまり気に掛けないような些細な問題にも注目して掘り下げていくんです」(長谷川)。
とはいっても、つきあっている女性がいながら、妄想の中で女子生徒に迫られ、葛藤する一面も併せ持ち、従来の熱血教師とは一味違うところも楽しめる。
ひとまわり以上年上の女性との不倫に溺れてゆく役どころに続いての“禁断の恋”を予感させるが、これからの展開が気になるところ。長谷川本人の経験を問うと、「禁断の恋…してみたいですね」と口角をわずかに上げて微笑む。彼には危うい雰囲気がよく似合う。
●ドラマ『鈴木先生』(テレビ東京、月曜22時)
長谷川博己演じる“鈴木先生”が、中学生のリアルな問題に向き合い、悩みながらも解決していく様は、親世代が子育てするうえでヒントにもなる学園ドラマ。◆長谷川博己『鈴木先生』OFFICIAL BOOKが発売中。
※女性セブン2011年5月26日号