ありとあらゆる激安品を見てきた流通ジャーナリストで、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)のコメンテーターとしても知られる金子哲雄氏も「信じられない」と驚愕する事態が家電業界で起きている。それは人気液晶テレビが軒並み大幅値下がりしているといるのだ。
家電はいまが買いどき――その噂を確かめるべく、“家電激戦区”の東京・新宿周辺へ。ヤマダ電機LABI新宿東口館のテレビ売り場に足を踏み入れると、出た! 1年前に発売されたばかりのソニー「ブラビア」32型がなんと3万2800円! 10年前には「1インチ=1万円」といわれていたのが、いまや10分の1の価格となっていた。
金子さんが語る。
「私も5月7日に液晶テレビを買ったばかりなんですよ。3月末のエコポイント終了の駆け込み需要を見込んでメーカー各社がたくさんテレビをつくったものの、東日本大震災後の消費自粛による影響で売れ行きがダウン。在庫が余っているので、各店舗で値下げされているんです」
製造コストから見ても原価ギリギリで、いまが底値だ。
「7月の完全地デジ移行に向けて、今後アナログテレビから買い替えを進める人が増えてくる。需要が高まれば値下げしなくても売れますから、これから価格が上がる可能性も。まさに“いま”だから安いんです!」(金子さん)
※女性セブン2011年6月2日号