殺人ユッケ騒動では、卸売業者やチェーン店の品質管理、厚労省の安全基準ばかりがクローズアップされるが、われわれ消費者はどれだけ牛肉について知っているだろうか。国産牛と輸入肉の違いを、人気のホルモン(内臓肉)の部位別に解説しよう。
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【タン(舌)】
国内流通の9割は輸入品で、国産はほとんど見ることはない。輸入品は円形に処理冷凍するため丸いのが特徴。
【ハラミ(横隔膜)】
1頭に2本しかない横隔膜。人気部位のため国産は希少品。ほとんどの焼き肉店で輸入品を使用している。
【ミノ(第1胃袋)】
国産は輸入品より肉厚ではないが、歯ごたえがある。脂の旨みがありながら臭みがないのも特徴のひとつ。
【レバー(肝臓)】
国産に比べると、輸入品は生食でも火を通しても食感にパサつき感がある。国産は色も味も濃いのが特徴。
【大腸】
シマチョウやテッチャンと呼ばれる。国産は脂に旨みがあり味が濃い。1頭から2キロしか取れない希少品。
※週刊ポスト2011年6月3日号