古くは『源氏物語』から、いつの時代も絶えない「不倫」という恋愛形態。女性たちの目にはどのように映っているのか。今回は、「いい不倫」「悪い不倫」についてOLたちが語り合った。
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あき(アパレル・25歳):実はちょい前まで、社会人講座で知り合った40代の既婚者と付き合ってたんだけど、この男のDVがひどかったんだよね~。
ゆな(メーカー・27歳):何? 奥さんでもないのに殴られてたの? 典型的な“悪い不倫”じゃん。
さや(IT・32歳):そいつ、異様に嫉妬深くてさ。当初は頻繁にくるメールが嬉しかったんだけど、次第にちょっとでもレスが遅れると、「男といただろ」とか激高し出してさ。警察沙汰までなって、ようやく別れられた。
あき:最悪の不倫だね。
ゆり(医療・28歳):ウチの院内不倫でも、医者がカネを持ってるからか、裁判沙汰にまで発展することはよくある。これは20代後半の若い医者とナースの話なんだけど、結局、若い医者は昔から付き合ってた彼女と結婚しちゃったのね。
で、ナースには100万円の慰謝料を払って自分から縁を切ったんだけど、浮気の味が忘れられなかったのか、結婚後も浮気相手の方にちょくちょく通い出しちゃってさ。それが奥さんにバレて離婚沙汰になって、今度は奥さんから1000万円の慰謝料を請求されてんだって。
みち(食品・28歳):妙に金額のディテールが詳しくない? もしかして……。
ゆり:バレたか。ホントに煮え切らない男!
あき:でも、会社にまでメーワクが掛かってないからマシかもね。ウチには社内不倫した挙げ句、会社を訴えたバカップルがいる。
ゆり:どういうこと?
あき:W不倫が互いのパートナーにバレて、会社を巻き込んでの責任問題にまで発展しちゃってさ。結局、「不倫両成敗」みたいな感じで、ヘンな理由を付けられて2人とも退社させられたわけ。そしたら2人とも労働基準監督署に訴えやがって、最終的に「不当解雇」扱いになっちゃって……。で、会社は2人を復帰させた上、高額の慰謝料まで支払うことになってさ。ヒドイ話でしょ。
さや:そりゃ災難だ。
あき:2人には「不倫成金」ってあだ名が付いてる。
※週刊ポスト2011年6月3日号