ビジネス

プロが指南! 得する「保険の見直し」チェックリスト10

 今加入している保険を見直すだけでほとんどの人が大きく得をするという。保険を見直せば、保障の充実、コストダウン、資金効率の向上という3つのメリットが考えられるからだ。では、どんな人が保険を見直したほうがよいのか、財務支援研究所所長の小島宏之氏が解説する。

 * * *
 生命保険の加入率は8割近くに上り、ほとんどの方はすでに何らかの保険に加入しています。新たに加入するというよりも、いま自分が契約している保険を見直すだけで、今後の不安が取り除けるばかりか、コストダウンにも繋がります。下のチェックリスト10項目(※)のうち、ひとつでも当てはまる場合は、ぜひ保険の見直しを検討していただきたいものです。

(※)保険の見直しチェックリスト10
【1】保険会社の知人や友人から付き合いで「入ってくれ」といわれて契約した。
【2】「予算月1万円の範囲内で」などと自分から申し出て設計してもらった。
【3】とにかく最低のコストで全ての機能が満たされるものを設計してもらった。
【4】両親が契約してくれていた保険をそのまま引き継いでいる。
【5】「下取りして最新設計に」といわれて転換契約をした。
【6】「先進医療や保険料払込免除などにも対応」などという枝葉の文言で決定した。
【7】保険料の異なる複数案を提示され、しっかり比較検討しないまま契約した。
【8】保険設計の前に家計収支分析や医療費の実態などに関する十分な説明がなかった。
【9】契約までに少なくとも3回以上、6時間の面談時間をかけなかった。
【10】総払込保険料や本人が60歳、子どもが18歳になった時の積立額がわからない。

 まず【1】に該当する人は、義理や人情に厚いのかもしれませんが、はっきりいえば、保険会社側にいわれるがままで、中身がわかっていない。一方、【2】や【3】は少しでも安いものを求めたのでしょうが、肝心な時に必要な保障が得られない「安かろう、悪かろう」に陥っている可能性があります。【4】も中身がわかっていないのは明らかです。

【5】と【6】は保険会社の常套句であり、セールストークに乗せられて、必ずしも契約者が有利になるケースばかりではないことに注意を払うべきです。そして【7】も保険会社の常套手段であり、一見、契約者に選択の余地があるように思われますが、保障に対するコストと資金効率のバランスが悪いものになっている恐れがあります。

【8】や【9】は、保険会社が相場の話ばかりをして、個人個人の実態にそぐわないケースも考えられます。

 そして、意外に多いのが【10】のケース。高い保険料を払っているのに、自分や家族がいったいいくらもらえるのか把握していないのは言語道断です。すぐさま保険証書を見直すことをお勧めします。

 保険というものは往々にしてかけすぎている、つまり「過大保障」であることが少なくありません。これを最低限必要な「適正保障」に見直すだけで、家計のバランスは驚くほど向上する。場合によっては、それだけで支払う保険料が半分に抑えられるコストダウンにつながったり、途中解約した際に受け取れる解約返戻金というリターンが10倍に増えたりするケースも実際にあるのです。

※マネーポスト2011年5月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
中日ドラゴンズのレジェンド・宇野勝氏(右)と富坂聰氏
【特別対談】「もしも“ウーやん”が中日ドラゴンズの監督だったら…」ドラファンならば一度は頭をかすめる考えを、本人・宇野勝にぶつけてみた
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《体調不良で「薬コンプリート!」投稿》広末涼子の不審な動きに「服用中のクスリが影響した可能性は…」専門家が解説
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン