大幅な電力不足と冷房自粛で、今年はこれまで経験したことのない“暑い夏”がやってきそうだ。これを受けてスタートする「スーパークールビズ」。一体どこまでやるべきなのか? 現場の動きを追った。
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クールビズがスタートしたのは、小泉政権下の2005年。年を追うごとに企業に定着し、さらに今年は電力不足が加わり、「節電ビズ」(蓮舫・節電啓発担当相)のキャッチフレーズも登場した。
旗振り役の環境省では、中央省庁や大手企業に対し、6月から実施予定の「スーパークールビズ」への参加を呼びかけている。
「ポロシャツやアロハシャツに加え、新たに無地のTシャツやジーンズ姿での出勤、職場ではサンダル履きを認める方向で調整中。冷房時の室温28度設定による節電の徹底を図るのが狙いです」(地球温暖化対策課)
すでに先行して取り組みを進めている地方自治体もある。湘南の海が眼前に広がる神奈川県の茅ヶ崎市。同市役所では5月から、地元の商工会議所とともに、アロハシャツの着用推進運動を展開中だ。
「節電への取り組みを一層明確にするため、昨年は水曜と金曜だけだったアロハシャツの着用を、今年はすべての平日に適用するようにしました」(市秘書広報課)
ただしズボンや靴については、ジーンズやカーゴパンツ、短パン、バックベルトのないサンダルなどはNGという。
※SAPIO2011年6月15日号