長期外出中のペットを託す業者として、まずペットホテルが思い浮かぶ。アニマルラグーン代表でペットスペシャリストの小川晃代氏が解説する。
「ハムスターやリスなど小動物は1000円、猫や小型犬3000円、中型犬4000円、大型犬5000円くらいで、1日に1~2回の散歩がついている場合が多いです」
専属の獣医がいるホテルだとさらに安心だ。
猫は家になつく動物なので、ペットホテルに預けるとストレスでエサを食べなくなる子もいる。特に神経の細い猫にはペットシッターを頼みたい。
「小動物2000円、猫や小型犬2500円、中型犬3000円、大型犬3500円くらいが相場です。さらに交通費がかかります。1時間くらいでエサあげ、トイレ等の清掃、散歩をしてくれます」
1~2泊程度の小旅行であれば、ペットに自宅で留守番させることも可能だ。
「循環式の水飲み器や自動給餌機、さらに自動トイレが必要です。夏場はエアコンをドライで26~28度に設定し、換気できるよう窓を少しだけ開けておいてください。カーテンは閉めて日差しを遮り、クールマットを用意しておくと避暑できます」
水飲み器や自動給餌器は1万円前後、自動トイレは2~6万円ほどで購入できる。旅先に“家族”を連れていきたいと思うのは飼い主の心情だ。最近はペット可の旅館も増えている。
「車で移動する場合は、1時間前からエサはあげない。トイレ休憩や水分補給はこまめに。電車移動の際はキャリーバッグに入れて駅係員に申し出てください」
宿泊施設にはペットの足を拭いてから入り、人間用のベッドやソファには上げないなどのマナーは守ってほしい。
※週刊ポスト2011年6月10日号