世の中にはちょっと変わったバカ夫がいるようだ。茨城県に住むFさん(43才)の夫(46才・婿養子)はトイレにこだわる夫。我が城とばかりに占領して…。以下、Fさんの嘆きだ。
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もとはといえば上の息子が小2のときなんです。夫がスポ根漫画の第1巻をトイレに置きっぱなしにしたらしく、息子が「続きを読みたい」っていっていたとか。で、ある日、夫が続きの40巻近くをドーンと相談もなく買ってきたんです。部屋に置いておくのかと思ったら、いつの間にかトイレに全巻置いてたんです。日曜大工でトイレに棚まで作られたら、黙るしかない。そのときすでに夫に“トイレ城”作りの構想があったなんて、知るよしもありませんでした。
私はトイレは心身ともにスッキリさわやかな場所にするべきと思っている普通の主婦です。なのに夫は毎日、スポーツ新聞、雑誌、パンフレットなど、何から何までトイレに置くように。私の留守を狙って棚を増やし、ラックも。2年前に、洗浄機能つき便座に替えてからは、一気でした。トイレに電源がつくと小型テレビとパソコンも置くようになりました。
初めてこのトイレにはいって「パラダイス!」と絶賛するお客さんはたいがい男性です。そのたびに夫は「オレの発案」と胸を反らせるんですけど、年配の女性は「婿養子だから、トイレしか居場所がないのかしら」なんて同情的な目を向ける。
私はそれがイヤなんですよ。でも、夫は「それは思いすごし」とケセラセラ。「トイレは居心地がいちばんだ」といい張ってきかないんです。
※女性セブン2011年6月16日号