今年の夏は節電の影響もあり、「バカンス」が増えると指摘する向きもある。バカンスといえば長期滞在だが、元ツアーコンダクターで世界80か国以上を旅した作家の岡崎大五氏が長期滞在のコツを教えてくれた。
「“何もしないこと”が重要です。目的を持たずに街をブラブラ歩き回ってみましょう。歩いていれば日本人でも現地の人でも必ず誰かと知り合いになります。そんな人とおしゃべりをして過ごすのもいいのでは」
旅程も最後までしっかり決めないほうがいいという。
「旅先で行き当たりばったりで行動してはどうでしょうか。現地で知り合いになった人から聞いた情報を元に移動する旅も楽しいものです。現地で目的地を見つけ、行き方を聞いて調べる。これほどエキサイティングな旅はありませんし、きっと子供も喜びます。ホテルは最初の1週間だけ予約を入れるのもいいでしょう」
アジアで岡崎氏がすすめる旅先はタイのプーケットやチェンマイ、インドネシアのバリ島、マレーシアだ。
「安めのホテルを探せば、1室1泊1000~2000円で泊まれます。たいてい2人部屋なので、2室借りても4人家族で4000円。2週間滞在しても5万円です。食事は1日2000円として2週間で3万円。航空機代が1人5万円としても、トータルで30万円あれば楽しめます」
※週刊ポスト2011年6月10日号