NHKの朝の情報番組『あさイチ』で、自らの“脇汗”に関する苦情のファックスを読んだ有働由美子アナ(42)。有働アナがファックスを読み終えると、会場も共演者の井ノ原快彦(35)も「ええ!?」と思わず吹き出した。そして有働アナは、
「すいません。私、脇汗があまり恥ずかし(くな)いっていうか…汗かいたほうがいいよね?」
「あまり恥ずかしい思いがなかったんですが、これから気をつけま~す! すみません!」
とあっけらかんと陳謝してこの苦情に対応した。クレーム対応研修やコンサルティング業を行っているアイビー・リレーションズ代表でクレーム対応の専門家・大村美樹子さんも、有働アナの対応をこう評価する。
「クレーム対応は誠意をもって相手に接することに尽きますので、まずはお詫びをする。感じ方というのは人それぞれですので、自分はいいと思っていたけれど、そういう思いをされたのであればごめんなさいと、謝る。それから、そうしてしまった理由を、有働さんは自分の言葉で話されていますよね。クレーム対応といっても人と人とのコミュニケーション。いちばんよくないのは紋切型、マニュアルを読み上げるような対応。相手の神経を逆なでしてしまうということが少なからずあるんです。今回の有働アナは大人の対応で、女をあげたといえます」
この鮮やかな対応で彼女の好感度はさらにアップした。
「ネタにしてしまうなんてさすが! 中傷じみた視聴者の声なんて本当は隠したいことなのに…」(48才主婦)
「脇汗を公の場で第三者に注意されるなんて、そのまま消えてしまいたいほど恥ずかしいこと。それを自ら明かして謝るなんて、有働さん、男前すぎます」(44才会社員)
番組にはその後も70~80件のメールが届くなど、大きな反響があったという。
「節電で、スタジオ内の空調を抑えているというわけではないのですが…。メールは“有働さんめげずにがんばれ”“ワキ汗は働く女の誇りである”といった応援の内容がほとんどでした」(NHK広報・高木千佳子さん)
※女性セブン2011年6月16日号