「女性は40才からですよ」――『六本木美容室』主宰の小松比奈恵さんはきっぱりという。「年齢を重ねることは、それだけのキャリアがあるということ。髪の手入れやセットにしても、何十年も自分でやってきたベースがある。それを上手に生かし“自信”を持つことが、美しくあるためには大切」(以下、「」は小松さん)
とはいえ、若いころからのスタイルを疑問なく続けたり、流行に惑わされてしまうと、かえって老けて見える原因に。
「大切なのは、正しいケアでツヤのある髪を作ること。白髪があるから老けて見える、というわけじゃありません。ヘアスタイルはロングでもショートでも自分の好きなスタイルでいいんです。ただし、若いときのままではなく、年相応にちょっとした工夫を加えることが必要。若い人をそのままマネするのは失敗のもと。年齢を自信に変えて、マイスタイルを見つけましょう」
当然ヘアスタイルも重要になってくるが、小松さんはこう語る。
「40才を過ぎたら大切なのは、自分のスタイルを持つということ。髪形ではなくあくまでも主役は“自分”です」
そこで小松さんに、「40代が見習ってほしい」ヘアスタイルの女性有名人を教えてもらった。
「中山美穂さんと、ちょっと若いけれど後藤久美子さんはロングのお手本。いまシャンプーのCMに出ている中山さんは、一見なんてことはないロングヘア。でも、それを自信を持ってやるには、きちんと手入れをしていることが重要なんです。そんな心意気をぜひお手本にしてほしいですね。
YOUさんやりょうさんも、自分らしさを持ったスタイル。くせ毛の人のよいお手本です。大人の女性におすすめのボブスタイルは、堀ちえみさんや松本伊代さん。大人だけれどもかわいさもあり、取り入れやすいスタイルだと思います」
40代女性に人気の黒木瞳(50)のボブは、「ご本人はとても素敵だけれど、安易なマネは没個性ですし、難しいヘアですね」とも。
※女性セブン2011年6月16日号