世の中の様々な事象や噂について博識な専門家が解説をし、それに対して「ホンマでっか!?」と突っ込みを入れたくなるバラエティ番組『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)。「尾木ママ」こと尾木直樹氏や金子哲雄氏といった「スターコメンテーター」を生み出す番組だが、ここに出演するにはキチンとした審査を受ける必要がある。
書類選考ともいえそうなのが、普段からその人物がインタビューや著書で何を言っているかを制作会社スタッフがチェックすることである。その内容が番組的に「ホンマでっか?」と言いたくなるようなものになりそうだという感触があれば、スタッフはその専門家にアプローチを開始する。
そして実際に会ってみると専門家はかなり深掘りした話を求められる。たとえば、「副業で儲けるプロ」としてスタッフと会った男性によると、「一般人にもできる具体的な方法は何かを徹底的に聞かれ、そのリスク、かける時間、実際に儲かる金額といった話まで踏み込まれました」ようだ。
その後、一般人には副業はなかなか難しいとの結論になりかけたところで、「ならば、番組メイン司会の明石家さんまさんだったらどうか?」と聞かれた。「さんまさんくらい知名度があれば自分の名前で数億円は稼げる」と答えたところ、その場はおおいに盛り上がり、スタッフからは「この発言が出たらスタジオも盛り上がるんじゃない?」の声が出たという。
その後同様に質問を重ねられるのだが、最後に来るのが「撮影タイム」。映像を通じ、その専門家がどのように見えるのか? テレビ映えはどうか? などをその場にいるスタッフ以外も会議の席でチェックすることが目的。
こうして綿密な審査を経て、ようやく同番組の「コメンテーター(ホンマでっ会)」が決定するのである。前出専門家男性は「出演に至るには、知識もさることながら、『ルックスに特徴があるか』『さんまさんからいじられやすいキャラかどうか』も重要だと思います」と感想を述べた。