レッドソックス・松坂大輔(30)の評価が暴落している。5月下旬に右肘の治療のため帰国した松坂を米メディアはこきおろした。
「レ軍首脳陣が自白剤を飲んだら、『もう日本から帰ってきてほしくない』というはずだ」
「2006年、レ軍はエースを獲得したはずだった。しかし小太りの東洋人は期待外れで、カネの無駄遣いだった」
だが本人はどこ吹く風。帰国中、友人に勧められてツイッターを始め、西武の中島裕之らと水炊きを食べに行った様子を早速つぶやくなど、完全に休暇モード。
そこにツイッターで“攻撃”を仕掛けたのが、今オフにもメジャー移籍といわれるダルビッシュ有(北海道日本ハムファイターズ)。
〈皆が見た事あるジャイロはカットorスライダーの抜けただけの球。大体、全力で投げた場合ジャイロ回転は出ないよ。もし世間で知られてる様なジャイロボールが存在したならとっくに投げてるから!〉
ジャイロとは松坂が投げるとされる「ジャイロボール」のこと。複雑な回転を伴うストレートで、メジャーデビューの時には米メディアがこぞって「魔球」だと取り上げた。
ダルビッシュは続けて「あったとしても球速が遅くてオレでも打てる。無理に投げたらケガする」などとバッサリ。松坂としては黙っていられるはずもない……と思いきや、
〈俺もアメリカ行ってから日本でジャイロ投げてるって最初言われてたけど(今でもたまに言われる…)、映像見たら抜けたカットボールの場面ばかりだったよ〉
なんとあっさり「ジャイロ否定論」に同意してしまったのである。在米スポーツジャーナリストが苦笑しながら語る。
「活躍は値段に見合わず、話題性のあったジャイロまで自分で否定したとなると、松坂の価値は何だったんだということになる。同僚だった岡島秀樹のクビを斬り、“日本人はいらない”という姿勢を鮮明にしているレ軍にとって、この発言は効くでしょうね(笑い)」
ちなみに松坂はダルとの“論争”をこう締めている。
〈まあ、そんなボールがどっかにあっても良いんじゃない?〉
余裕なのか、何も考えていないのか……。海を渡った日本を代表するエースが崖っぷちにあることは間違いない。
※週刊ポスト2011年6月17日号