大手消費財メーカーP&Gが、20代~50代主婦40名の手を写真撮影、109人の主婦に「それぞれ何歳の手に見えるか?」という方法で、「手肌年齢に関する実態調査」を実施した。
調査の結果、年代別平均では20代が実年齢+6.26才、30代が+4.25才、40代が+1.48才。50代でようやく-3.94才と実年齢より若く見える結果となったものの、50代以外の平均値は20代~40代まで、実年齢よりも「上」に見られたのだ。
特に20代と30代は実年齢と「手肌年齢」の差が大きく、3人に1人が10歳以上“老けた手”に見える――という結果に。
洗顔や朝晩のスキンケアなど、メイクも含めて「顔」のケアはしっかりしているのに、意外なところに「老けている」と思われる落とし穴があった。
極端な例えだが、30代半ばの主婦がスキンケアやメイクをがんばって、20代の見た目をキープしても、手元に注目されると40代後半に見えてしまい、逆に“ものすごーく、若づくりしている?”と思われるということ。
さて他人の視線も気になるところだが、同社が行なった20代~50代主婦600名を対象にした、「自分の『手・指』が美しくなると、気持ちがどう変化するか?」という調査結果を見てみると、女性にとって「手肌」の美しさが持つ影響力が垣間みえる。
1位の「自分に自信が持てる」(50.5%)や、3位・4位の「女性として他の部分もキレイになりたくなる」(40.5%)「内面から美しくなれる気がする」(23.3%)など、自己意識に大きく影響する傾向が。
また、「主婦友達に自信を持って見せられる」が23.2%で、「夫に見せたくなる」が10.2%と、「他人へのアピール」効果もあるようだ。
意識的に鏡などを見て確認する顔とは違い、物を持ったり、パソコンや携帯を操作している時など、「手・指」は常に視界に入っていることも多く、自分自身でよく目にしている部位のひとつ。
いつも目にしている自分自身の一部が「キレイ」だと、自分に自信を持てたり、もっとキレイになりたい気持ちになるというのも、うなずける。
ネイルやリングなど手元のおしゃれに気を使っている周囲の女性に聞いてみたところ、「手をキレイにしていると、気持ちがいい」という人が多く、「気分的に余裕ができる気がする」という人も。
「手肌年齢」を若く美しく保つことは、他人から見た時に“老けている”と思われる条件を解消するだけでなく、自分を美しく見せることの積極性をキープし、“おばさん化”を防ぐポイントなのだ。