「ツチノコを捕まえたら賞金1億円を差し上げます」
こんな情報が発表され、話題を集めている。新潟県糸魚川市の市民有志らによる団体「つちのこ探検隊」が企画したイベントで、6月11日、12日、同市内でツチノコの捕獲に挑む。捕まえた場合、なんと賞金1億円を出すそうだ。
今年で6回目を迎えるイベントで、同隊の丸山隆志隊長は「ちょっとした町おこしイベントのように思われていますが、私たちは真剣にツチノコを発見したいと思っているんです」と意気込む。参加者は全国から100人を見込んでいるそう。
ツチノコは、古事記にも記された幻の生物。これまで、全国各地で多くの目撃情報があるが、捕まったケースはない。丸山隊長によれば、体長は30~70cmで、胴体はビール瓶よりやや太く、色は黒もしくは黒褐色。「するめが好物で、女性の髪の毛を焼いたにおいも好きといわれています」とのこと。
「ツチノコは絶対にいます!」と断言する丸山隊長だが、実際にツチノコを見たことは?
「私はありませんが、17~18年前に体長90cmくらいのツチノコらしき生物が糸魚川市内で目撃されています。4~5年前には体長30cmくらいのものと、60cmくらいのものも。いずれも日中、ひとりで山菜やきのこを採りに山にはいった人が目撃し、動きは鈍かったそうです。今回は、これらの目撃情報があった場所を中心に捜索します」
2009年には、「ツチノコらしき生物を撮影した」と市民から同隊に写真提供があり、地元でも大きな話題を呼んだ。その写真には、黒っぽい色で、ビール瓶のような胴体をしたヘビのような生物の姿が…丸山隊長のいう特徴とピタリと一致する。「これはツチノコです。ツチノコはいるんです!」と丸山隊長はキッパリ。
そして、「ツチノコが生存したまま捕獲できた場合、探検隊のスポンサー企業から賞金1億円を出していただくことになっています。その賞金を参加者全員で分けるのか、発見者に渡すのかという分配方法は11日の前夜祭で決定します」と説明。東日本大震災の被災地支援に使うことも検討中という。
「ツチノコを1匹だけ生け捕りにしても、繁殖させることは難しいんです。最低でも50匹は捕獲しないと」と、丸山隊長は最後までビッグな野望を語ってくれた。