総務省が5月31日に発表した労働力調査では、4月の完全失業率は4.7%となり、前月から0.1ポイント悪化。悪化は6か月ぶりという。となれば、生活を防衛するためにも、なんらかの副業を検討したくなってくる。
2000年代中盤に「自宅で稼げる!」と話題になったアフィリエイトだが、いまはどんな状況にあるのか。成功ケースをふたつを見てみよう。
7年前に始め、いまでは月に20万円以上稼ぐようになったというayanさん(34才)。「始めた当初の収入は0円。もっと人に読んでもらえ、商品を買ってもらえるようになるにはどうしたらいいかと悩んだ末、読んだ人がお得になる情報を書くことにしました」(ayanさん)
それ以来、アフィリエイトだけにこだわらず、自分が買って便利だったものやネットショップのセール情報などもブログで紹介。半年過ぎたころにはアクセス数が徐々に増え、収入が8万円を超え、ここ数年で1日3000件以上のアクセスになり収入は20万円超えに。
「アフィリエイトでも“この商品を使って、こんなことが便利になった”と買い手の目線に立った情報を入れています。コーヒー豆を紹介する場合でいえば、おいしい淹れ方などウンチクを入れることも」(ayanさん)
商品を褒めるだけのサイトだと、いかにも広告っぽいと思われ敬遠されがちなため、読者に役立つ工夫が大事だそう。
ayanさんの収入は月20万~50万円。かける時間は1日平均5~6時間、自宅のパソコンで作業する。ayanさんのブログは『目指せ☆ネットでわらしべ長者』(http://warashibe.info/)
また、1日平均2~3時間を作業時間に使い、月数万円を稼ぐ『わくわくネットdeお得生活』(http://waku2tuhan.blog70.fc2.com/)著者のあやぴさん(39才)がアフィリエイトを始めたのは6年前。子育ての合間にできる仕事はないかと探していたとき、アフィリエイトの本に巡り合い、現在は子育てをしながら自宅で大好きなコスメやダイエット関連の商品を中心に紹介し、収入を得ている。
「アフィリエイトはプチ収入が得られるだけでなく、商品を紹介するために新製品がお試しできるんです。
毎日のように新製品が自宅に送られてきます。たまにアフィリエイターが集まって新商品のお試し会もありますが、数千円相当の商品がおみやげにもらえるのもうれしくて」(あやぴさん)。軌道に乗るまでが大変そうだが、新商品を人より早く試せるなどうれしい付加価値が魅力。
だが、そもそもアフィリエイトで儲かる仕組みとは?
アフィリエイトは、自分のブログやウェブサイトに企業サイトのリンクを貼り、それを見た人が、そのリンクを通して商品の購入や会員登録をしたら、自分に報酬が支払われるというもの。
『主婦もかせげるアフィリエイトで月収50万』(祥伝社)の著者・藍玉(小林智子)さんによると、
「『アフィリエイトサービスプロバイダ』に登録し、ブログやウェブサイトを開設すれば誰でも簡単に始められ、初期費用は0円。報酬は数円~数千円とまちまちですが、月数十万円以上稼ぐ人もいます」(藍玉さん)
最近はアフィリエイト人口も増え、稼ぐのが難しいのも現実。「美容・健康系を得意とするアフィリエイターは多く、競争率も激しい。できるだけ他の人が目をつけないようなもの。たとえば、愛犬のしつけグッズなどペットの悩み解消系は狙い目かもしれません」(藍玉さん)
※女性セブン2011年6月23日号