現在、女性の16人にひとりがかかるといわれる乳がん。この乳がんは、乳房のしこりにより発見されることが多いが、しこりの表面はデコボコで硬く、周囲との境が曖昧なことが多い。成城松村クリニック院長の松村圭子さんによると、
「しこりに痛みはなく、乳頭を搾ると血が混ざった分泌物が出ることも。しこりの特徴が乳腺症と似ているので、しこりがあると思ったら、すぐに検査を受けましょう」
とのこと。また、早期発見すれば治癒率は9割以上ともいわれており、「早期であればがんの部分は取り除き、そのほかの乳房を温存する治療が主流」だという。さらに、術後も放射線照射、薬物療法などで再発を防ぐことも可能だ。
検査方法については、触診、超音波などがあるが、「40代以降は乳腺が萎縮するので、細部まで診られるマンモグラフィーが適しています」と松村さん。40代以降は市区町村が実施する定期検診でも受けられる。負担も数百円程度がほとんどなので、アラフォー以上の女性には定期的な受診をおすすめする。
※女性セブン2011年6月23日号