「自分たちで選んだんじゃないの?」菅直人首相の退陣問題をめぐって、身内の民主党からも圧力がかかっていることに対して、そう思った人も多いのではないか。
福島第一原発問題で政府に対し、警鐘を鳴らし続ける中部大学教授の武田邦彦氏も呆れ顔でこう答える。
「民主党の意思で選んだ自分たちの首相を、“評価しない”と公言する民主党議員がいるのですから、これほど国民をバカにしていることはないでしょう。一般国民よりも彼らは菅さんの性格、考え方、能力などをよく知っているはずだから、最初から首相などできないことはわかっていたはずです。
そんな菅さんを選んだ理由を国民に説明すべきでしょう。菅さんはわずか1年しか総理をしていないのに、すぐほかの首相擁立に方向転換する民主党自身も問題です。もはや、次に誰を立てようと、信用できません」
さらに武田氏は、何より国会議員を選んでいるのは、私たちだということを忘れてはいけないと説く。だからこそ、私たち自身がやれることがあるという。
「国民は、もっと議員や政党に怒りをぶつけるべきなんです。もっと自分たちの意見や考えを主張することが大事なんです」
※女性セブン2011年6月30日号