時代は「片づけ」を求めている。昨年来、執着心を捨てるというヨガの考えを片づけに取り入れた「断捨離」がブームになり、片づけや収納術に関する数々の書籍がベストセラーになっている。そして、そのブームの背景には、片づけを苦手とする女性が多いことがある。
バブル世代の専業主婦・Aさん(47才)は“モノが増え続ける女”だ。特売品を見つけるとつい手が出てしまう。
「安いときにストックとして買い、それを忘れてまた特売時に買うことの繰り返しです。品物は押し入れに次々と突っ込むので、いまでは奥のほうに何がはいっているかわかりません(苦笑)。たぶん防災グッズや掃除機のフィルター、石けん、シャンプー・リンス類、主人の下着や子供の肌着などでしょうけど…」(Aさん)
すでに押し入れが満杯となったので、鴨居の上に突っ張り棒を渡して棚をつくった。しかしこの新たな“貯蔵庫”もあふれる寸前という。
「片づけられるようになりたいので収納の本を買いますが、読むだけで終わっちゃう。部屋の片隅に収納の本が9冊積んでありますよ」(Aさん)
※女性セブン2011年6月30日号