「ウソだろ、なんで辞めた人間を。冗談じゃない!」とお怒りなのは、日本テレビの朝の情報番組の現場スタッフ。
怒りの原因は、8月20日から21日にかけて放送される『24時間テレビ34』の総合司会に、3月一杯で日テレを退職した羽鳥慎一(40)が決まったからだ。羽鳥は4月からは一転して、テレビ朝日の“朝の顔”として『モーニングバード!』のメインキャスターにおさまっている。
「『ズームイン!!SUPER』の後継番組『ZIP!』の視聴率が低迷していることもあって、現場のスタッフの間には、羽鳥への遺恨は深い。しかもその男が、日本テレビが全社を挙げて制作する看板番組の総合司会をするというのだから、“冗談じゃない”といいたくなる気持ちもわかる」(日テレ関係者)
羽鳥が『24時間テレビ』の司会をすることで直接的な“被害”もあるという。通常、『24時間テレビ』終了後のワイドショーでは、ダイジェストを放送して高視聴率を獲得してきたが、
「今年は、裏番組に羽鳥が出ているため、編集が非常に難しい。腹が立つのと同時に、現場は頭を抱えていて、羽鳥が映り込まないようにしろ、という冗談ともつかない指示も出ているらしい」(制作会社スタッフ)
にもかかわらず、なぜ日本テレビはわざわざ羽鳥を起用したのか。関係者が苦々しい表情で続けた。
「羽鳥が上層部に非常に気に入られていることに加えて、彼が抜けた後の後継者が育っていない。他に適任者がいないんですよ」
羽鳥の後釜として『ZIP!』の司会を務める桝太一アナ(29)も、『24時間テレビ』では中継担当しか任されないことに、ショックを受けているという。
※週刊ポスト2011年7月1日号