茨城・ひたちなか市で、整体院を共同経営していた夫・沢田孝幸さん(享年37)を殺害した容疑で逮捕された沢田さつき容疑者(38)。整体院の常連だった准看護師・菊池明代容疑者(27)と共謀し、6月14日早朝に自宅マンションで孝幸さんを殺害したとみられている。
さつき容疑者は孝幸さんとは3度目の結婚だった。高校を卒業後、舞台女優を目指してダンスの専門学校に通ったが、ケガで断念。東京でいったん会社に就職した後、元宝塚のトップスター・日向薫(54)の付き人になった。
劇場で裏方の仕事をしていた5才年下の男性と最初の結婚をしたのは、28才のころだった。しかし、すぐに夫の家庭内暴力が明らかになる。さつき容疑者の兄・A氏は当時のことをこう語る。
「妹が旦那の両親に相談してわかったんです。妹は自分の実家にはいわずに我慢していました。結局、お互いの将来のことを考えて離婚しようということになって…。結婚期間は1年ほどでした」(A氏)
当時、住んでいた部屋の壁がぼこぼこにへこんでいたほどだったという。
2度目の結婚相手は、離婚後に働いていた居酒屋で知り合った、店の常連客。ごく普通の会社員だった。
「結婚して専業主婦になったんですが、妹は、間もなくパートに出るようになりました。妹が仕事を頑張れば頑張るほど旦那のほうが働かなくなり、しばらくすると会社も辞めてしまった。それが原因で2年ほどで離婚しました」(A氏)
その後、実家に戻ったさつき容疑者は、飲食店でアルバイトを始め、そこで知り合ったのが孝幸さんだった。32才で3度目の結婚をし、結婚生活は5年ほど続いた。A氏が知る限り、結婚生活は順風満帆だった。
「月に1、2度は夫婦で実家に顔を見せに来てくれました。帰ってくるたびに妹に“最近どう?”と聞くんですが、“元気だけが取り柄だから”といつも答えてました。夫婦仲が悪いとか、DVで悩んでいるなんてまったく思わなかったです」(A氏)
今年の正月には、白いジャージー姿の孝幸さんと真っ白いコートのさつき容疑者が、仲睦まじく初詣に行く姿が、近所住民にも目撃されていた。
しかし、またしても夫のDVに苦しんでおり、仲の良いのは“ふり”だったという。さつき容疑者は警察にこう供述している。
「夫にボコボコにされるので、従順なふりをしていた」
菊池容疑者の“先生”として夫を殺させたさつき容疑者と、自分が知っている献身的な妹の姿がどうしても重ならないとA氏は話す。
「男に尽くしすぎる妹でしたがまさかこんなことをするなんて…。私が知っているさつきとは別人としか思えません。早く真実を話し、罪をつぐなってほしい」
※女性セブン2011年7月7日号