今年で50周年を迎えたNHKの連続テレビ小説。今年4月4日からスタートした『おひさま』はなんと84作目。信州・安曇野と松本を舞台に、戦前から戦後にかけての激動の時代を、明るく、たくましく生き抜いた女性の一代記だ。初回視聴率18.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と好調なスタートを切り、その後も話題を集め、6月には番組最高視聴率20.8%(同調べ)を記録した。幅広い年齢層の視聴者を魅了し続ける人気“朝ドラ”の見どころとは?
「第1話で須藤一家が東京から安曇野へと引っ越してくるシーンがあったんですが、一面に蕎麦の白い花が広がっていて、純粋に“ああ、きれいだな”と心を奪われましたね」
と話すのはテレビ評論家の亀和田武さん。安曇野の雄大な北アルプスの山並みや、のどかな田園風景に癒されるという声も多い。ロケ現場に同行した安曇野ブランドデザイン会議・ロケ支援担当の望月匠さんが撮影裏話を明かしてくれた。
「地元のかたにもエキストラとして参加していただいたんですが、子供たちは全員、男の子は丸刈り、女の子はおかっぱに髪を切ってもらいました」
風情あるこの地を実際に訪れてみたいという視聴者も多く、観光客の人数は「昨年に比べ、宿泊は前年の20%、その他の観光施設も30%増となりました」(前出・望月さん)。日本最大規模のわさび田『大王わさび農場』などこれからの時期は人気のスポットとなりそうだ。
※女性セブン2011年7月14日号