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夏の空き巣対策 バールでのこじ開けにも強い1ドア2ロック

 節電の影響で街に暗がりが増え、ひったくり犯罪が増加している。停電になれば防犯装置が作動しないことも。性能の高い鍵穴への変更や2ロックにすることの必要性も高まってきた。

「男性が財布を身に付けているのに対して、バッグに財布からケータイ、鍵までを全部入れているので女性が狙われる。ひったくり被害の約9割が女性なんです」

 そう語るのは、安全生活アドバイザーの佐伯幸子さん。そこで、身近なモノを活用したひったくり対策を聞いた。

●バッグに防犯ブザーをしのばせ、そのひもを持つ。バッグが奪われるとブザーが鳴る、という方法。

●スーパーのビニール袋を携帯し、帰宅路ではバッグを入れる。貴重品とは思われないので安全度がアップ。

 空き巣にも注意したい。平成22年度の警察庁統計によると、13万6千552件の空き巣のうち、住宅の被害だけで8万件弱を占め、37.6%が一戸建て住宅、14.4%が3階建以下の共同住宅、5.6%が4階建以上の共同住宅となっている。

「今年は節電のために窓の開け放しが増えると予想されます。マンションの高層階でも隣や屋上からの侵入被害があるので注意が必要です。窓を開けておくなら10~15cmまでにして窓用補助錠を取り付けると安心。ホームセンターで数百円から購入できます」(佐伯さん)

 またマンションのオートロックが停電すると機能しなくなることから、玄関の施錠の徹底が改めて注目されている。

「警察庁などの防犯性能試験をクリアしたCPマークの鍵があります。補助錠もつけて1ドア2ロックにすることが、ピッキングにも、バールでのこじ開けにも強い、有効な空き巣対策です」(美和ロック・広報室)

 佐伯さんは身近なモノを活用した空き巣対策を教えてくれた。

●玄関ドアと壁に壁掛けフックをつけて、防犯ブザー本体とひもをそれぞれひっかけておく。ドアからの侵入を防ぐ簡易アラームになる、という方法だ。

※女性セブン2011年7月14日号

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