低迷する内閣支持率、松本龍元復興担当相の任命責任問題と、四面楚歌の状況に追い込まれてもますます強気な菅直人首相(64)。そんななかで、菅首相をモチーフにしたお菓子のほうはひっそりと“退陣”を決めていた。
「菅内閣の支持率が下がるのに比例して、こちらもどんどん売り上げが落ちてしまいまして。これ以上販売を続けても赤字にしかなりませんので…」
そう語るのは、お菓子の卸問屋「喜多村」の高橋三雄社長。野党時代から民主党の政治家たちをモチーフにしたさまざまなお菓子を企画し、菅政権の発足とともに『KAN!一発ッ!珈琲まんじゅう!』を売り出したが、4月初旬をもって、販売を終了していた。
現在も販売中の姉妹品『イラ菅のクリーンな水よ~菅』、『イラ菅の缶コーヒーチョコレートクランチ』も、“退陣”は時間の問題のようだ。
「在庫がなくなり次第、販売を終了する予定です。まだ包装紙があまってるんですよ。印刷代もばかになりませんから、売り切ってしまわないと。売れなくてもいいから細々と売ってほしいと小売店のほうにもお願いしています」
肩を落としっぱなしの高橋社長だが、今後の新製品の構想を聞いてみると、これに関しては「まったくないです」とキッパリ。
「最近も、自民党のお菓子を手掛けている卸問屋『大藤』さんから“お菓子の世界で大連立しないか?”と、新製品の構想を持ちかけられたのですが、お断りしました。いまの政界を見ても現実的に起こりえないでしょうから」
最後に菅首相に対してこうアドバイスした。
「党内があんなにバラバラになってしまって…本当に情けない。早いところ退陣すべきです。国民の皆さんもそう思ってらっしゃる。すみませんが、私たちはひと足先に幕を引かせてもらいます」