芸能界のご意見番とも言われている女優の泉ピン子(63)。バラエティ番組では毒舌のキャラクターが定着しており、厳しい人物のように思われがち。もともとは歌謡漫談家としてデビューした泉。カメラのまわっていない裏側では無名の若手芸人に対してまで、面倒見がよいという。
泉がメインの司会を務めた番組で前説を担当した若手芸人はこう語る。「番組前に泉さんに挨拶に行ったら、頑張ってねと声をかけてくれました。テレビのイメージと全然違って、優しい人という印象を受けました」。
しかし、驚いたのはそれだけではない。なんと番組が始まる前にスタジオに現れ、その芸人の前説(まえせつ=収録開始前に客に注意点やお願いを説明すること。通常若手芸人が行う)に突然参加したというのだ。「突然、泉さんがお客さんの前に現れ、私たちコンビと一緒に前説をやりだしたんです。お客さんはもちろん盛り上がるし、芸人としては本当にうれしくて感動しちゃいました」(前出の若手芸人)。
大御所でも面倒見の良い人物は山ほどいるだろうが、初対面の芸人と一緒に前説をする大御所はめったにいないだろう。