4日に公開された国会議員の所得報告書(10年)で、意外な人物が上位に食い込んだ。国会議員721人のなかで、“さくらパパ”こと横峯良郎・参院議員が給与所得4111万円で9位、所得総額は4140万円で19位だったのだ。母親から月額1500万円の“子ども手当”をもらっていた鳩山由紀夫・前首相の所得総額21位(3826万円)を上回るとは驚きだ。
国会議員の歳費(年間所得)は約1831万円。政務三役や委員長などの役職者は手当が上乗せされるが、横峯氏はヒラ議員。どこで約2300万円も稼いでいたのか。
横峯氏に直接尋ねた。「娘が所属する『有限会社SAKURA』の社長として役員報酬を受け取っています。議員になる以前から続けている仕事で、議員の職務外の時間に、娘のスポンサー契約料の管理やマネジメントなどをやっています」
国会議員は「金帰火来」といわれ、週末(金曜日)に地元に帰って支援者回りをし、火曜日の朝に東京に戻るのが一般的なスケジュールとされる。しかし、横峯氏のような比例議員は選挙区を持たないのでその必要がなく、「副業」に時間が割けるというわけだ。
※週刊ポスト2011年7月22・29日号