30度を超える真夏日が続く中、実際の気温以上に暑苦しく感じるのが、節電キャンペーンだ。しかし、国民に苦痛を強要する人たちはホントに節電しているのか。本誌の「温度計Gメン」が政党本部を抜き打ち調査した。
本誌が調査したのは7月5日の午後1~3時。この時間帯の都心の気温は31~32度。
●政党 28.9度(民主党本部入り口) 30.9度(自民党本部待合室) 27.9度(社民党本部1階)
センセイ方が集まる党本部の気温を調査した。民主党が入居するビル管理会社関係者によれば、「空調は28度だが、役員室などの設定温度は民主党さんに任せている」とのこと。
岡田克也・幹事長は定例役員会後に記者会見するが、「報道陣は蒸し風呂のような場所で待っているが、岡田さんはジャケットを着て涼しげな顔で登場する」(フリージャーナリスト)というから、役員室は冷房がガンガン効いている“疑惑”もある。
今回の調査で最高を記録したのが自民党本部。「ビルが古く、冷暖房が効きにくい」(ベテラン党職員)といわれるが、「野党に転落してから党の金庫は火の車。節電を口実に電気代を浮かせようとしている」(別の職員)なんて声もあった。
「脱原発を訴えてきた唯一の党」(福島瑞穂・党首)を誇りにする社民党は、多少の暑さは我慢するのかと思いきや、なぜか27.9度。“節電破り”疑惑を質すと、「そんなはずはないのですが……」(総務・企画局)と困惑顔。かつての野党第一党は、今や議員10名の弱小政党。そんなお寒い状況が室温まで引き下げたのか?
※週刊ポスト2011年7月22・29日号