福島原発事故で日本人が大量に「がん」になり、子供に「奇形」や「知能低下」まで起きると一部のメディアが騒ぎたてている。
そうした煽り派メディアはよくチェルノブイリ事故を研究している海外の研究者の論文を根拠に、「奇形が増える」「IQが低下する」という。
しかし、それらの研究のなかで国際機関や研究者グループに正当と認められたものは1つもない。
逆にある研究者は、「彼らは健康被害がないと困る。研究費がもらえなくなりますからね。国際機関の研究費援助に頼っている割合が高い研究者ほど、チェルノブイリの被害を過大に報告する傾向があるようだ」と明かす。
極端な意見や報道には疑いを持ったほうがいい。デマに惑わされないためには、自分の被曝量を正確に把握することが第一だ。それが基準を超えて高いようなら対処すべきだし、そうでないなら慌てる必要はない。
※週刊ポスト2011年7月22・29日号