ネイルに興味はあるけれど、イマイチやり方がわからない…という人のために、ネイル講座を開講! 「ネイルをうまく塗れない」「巻き爪で痛い」など、アラフォー世代に多い爪の悩みに答えます。
教えてくれるのは、四谷三丁目皮膚科・院長で医学博士の山田美奈さん。ひとつ目は、40代のAさんから寄せられた「爪がよく欠けたり二枚爪に…。ケアで気をつけることはある?」という悩みです。
「爪 は肌と同じ成分でできていて、たんぱく質が角質化したもの。肌同様、年齢とともに水分が失われ、乾燥しやすくなります。水仕事の後は、ハンドクリームを手 と爪にもよく塗り込み、保湿を心がけて。また、爪切りを使うと、欠けたり二枚爪の原因になるため、なるべく爪やすりを使いましょう。爪切りを使うなら、風 呂上がりなど爪がふやけた状態のときに」(山田さん)
続いては、40代のBさんからの「足の爪が白っぽくなりネイルカラーがうまく塗れません」という悩み。
「爪の表面が白っぽく、ボロボロはがれるのは、爪の水虫やカンジダの可能性が。ともにカビの菌が繁殖する感染症で、水仕事をする女性には、足だけでなく手の爪にも起こりうる病気。痛みやかゆみはありませんが、家族に感染を広げないためにも、専門医の受診を」(山田さん)。
爪水虫かどうかをチェックするには以下4つの項目がある。【1】爪が白く濁っている【2】爪が厚くなっている【3】爪が黄色く変色している【4】爪がボロボロとはがれる。
注意点として山田さんは「菌が繁殖するまでには12時間~1日かかります。公衆浴場やスポーツクラブなどに行ったときは、帰宅後に足を洗って感染を防ぎましょう」と挙げる。また、山田さんは「ひどくなると爪が厚くなって変形し、靴を履いたときに痛いなどの症状が。ふたつ以上チェックがある人は、専門医を受診して」と病院へ行くことを勧める。
最後は40代のCさんの「巻き爪気味でときどき痛む…。ネイルなんて無理かしら?」という悩み。山田さんが語る。
「巻き爪の原因はほとんどが、実は深爪によるものなんですよ。切りすぎた爪が指の両側の皮膚に食い込み、伸びようとする爪に圧力がかかって爪の両端が巻いてしまうのです。皮膚に食い込んだ部分が炎症を起こし、強い痛みで歩けなくなるケースも…。慢性的な深爪に悩む人には、爪表面にワイヤーやプレートを装着し、徐々に巻き爪を直していく治療法もあります。爪の切り方で改善しない場合は、治療を選択する手も」
※女性セブン2011年7月28日号