世界レベルの左サイドバックとして栄光の中にいる、サッカー日本代表・長友佑都選手(24)。「結婚報道」もあったが、ビッグクラブに所属する重圧もあり、今では結婚できるような状態ではないという。
「いま、サインしたから」。周囲の人に気を配りながら、長友選手が押し殺すような声で母・りえさん(49)に電話をかけてきたのは、今年2月1日午前3時すぎだった。ヨーロッパ・サッカー界の移籍の交渉期限は1月31日午後7時。日本時間では2月1日午前3時。長友選手のインテルへの電撃移籍が決まったのは、そのリミットのわずか3分前のこと。そして契約書にサインをした直後、長友選手が真っ先に電話したのが、りえさんだった。
どんな舞台、どんな相手でも動じない長友選手は、「目標は世界一のサイドバックになること」と公言してはばからない。しかし、りえさんにだけはその繊細な素顔を見せる。
「3月にチャリティーマッチで大阪に帰ってきたとき、“もう本当に大変なんだよ”っていってました。“母さん、このビッグクラブの重圧、プレッシャーは半端じゃない”って。でも、4月の中旬に、“大事なのは心に余裕をもつことだ”ってわかってからは、何か吹っ切れたみたいですね」(りえさん)
スポーツ紙などを賑わせた結婚報道についても、長友選手はりえさんにはこんな風に打ち明けていた。
「彼女のことは私も知っています。でも、佑都は“いまはサッカーで一生懸命のぼりつめているところで、結婚と一緒にはできないよ”というふうにいっていましたね」
※女性セブン2011年7月28日号