NHK大河ドラマの記念すべき50作目として放送中の『江~姫たちの戦国~』。その主演を務める上野樹里(25)には、知られざる苦労時代があったという。デビュー当時の上野を知る芸能関係者はこう話す。
「彼女は中学時代に母親を病気に亡くして、以後、ふたりの姉とともに、父子家庭に育っています。デビュー間もないころは、“お父さんを楽させてあげたいから、芸能界で頑張りたい”と話していましたね」
兵庫県加古川市出身の上野は、芸能界で仕事をするため、単身上京することになったのだが、東京での生活も決して簡単なものではなかったという。
「若い女性タレントの場合、事務所がオートロックのマンションを借りて、そこに住むというケースも多いのですが、上野の場合は一般人といっしょに学生寮に住んでいました。二人部屋で生活しながら、オーディションを受ける日々だったそうです」(前出・芸能関係者)
事務所が借りたマンションに住む場合、家賃は給料から天引きされることが多い。しかし、上野はできるだけ生活費を少なくするために、より家賃の安い学生寮を選択したというのだ。それもこれも家族に負担をかけないためだったという。
ハングリーな環境のなか、芸能界に飛び込んだ上野だが、その才能はデビュー後、間もなく開花することとなる。デビュー当時から取材をしてきたというテレビ誌記者はこんな話をする。
「当時所属していたのは小さな事務所で、上野を特別プッシュしているということもありませんでした。それでも、上野はオーディションで仕事を勝ち取っていくんですよ。とにかく真面目で一生懸命で、ほかのタレントとは明らかに気合が違いました。ハングリーさが彼女を突き動かしたのかもしれないですね」