そのイベントは3か月ほど前から、韓流ファンの間で話題となっていた。
7月9日、韓国の仁川松島(インチョンソンド)コンベンションセンターで行われた『THE K SHOWW』――出演アーティストは、これまでK-POPブームを牽引してきた東方神起、BIGBANGをはじめ、日本で大ブレイク中の2PM、ZE:A、MBLAQ、SUPER JUNIORの計6組。韓国国内でチケット販売をしない、完全なる外国人(といっても、ほとんど日本人)向けのイベントだった。
「こんな豪華メンバーが同じステージに立つことは奇跡でした。韓国には“ビッグ3”と呼ばれる大きなレコード会社が3つあって、もちろんそれぞれがライバル関係だから、ビッグ3の各トップアーティストは共演NG。所属の違う東方神起とBIGBANGの共演なんて夢のまた夢だったわけです。それが、今年になって互いに協力してK-POPを盛り上げていこうとなったんです。
とはいえ、他の事務所やレコード会社、韓流スターの間でも、本当にこのイベントが開催されるかどうか疑問視されていました。“詐欺だったりして”なんていう声さえありましたから」(韓国在住ジャーナリスト)
そんな“夢共演”を見に行くツアーが各旅行会社で企画された。発着空港や滞在ホテル、出発帰国時間を選べるプランがあり、平均参加費用は2泊3日で15万円前後。ちなみにインターネットではチケットのみの販売が行われたが、1枚2万~3万円。オークションでは当然のようにプレミア価格がついた。
いずれにしても、ツアーで行こうが、チケットを購入して自力で行こうが、大きな出費になる。しかし、全席指定の4000席は、あっという間にほぼ埋まってしまったという。
※女性セブン2011年7月28日号