お隣の国だから似ているところも多いけれど、びっくりするような文化の違いも。特に韓国ドラマ業界では、日本の常識が通用しない!? 撮影現場から放送時間、ヒット作の新定番など、知れば知るほど面白味が増す“おきて”がたくさん。おなじみ“韓ドラ通”のシネマ&ドラマ・ライター、村上淳子さんがレクチャーしてくれました。
●放送は週2日がお約束
「週2日も放送され、それゆえ撮影日程は殺人的。放送時間も日によって50~70分と幅が」(以下「 」は村上さん)。番組途中のCMは法律で禁止され、開始と終了時にまとめて放送される。
●“ネチズン優先”でシナリオ変更も
「視聴率を徹底分析し、ネチズン(ネットの住人の意)の書き込み次第で設定を変えることも」。たとえば『逆転の女王』は放送回数が16話から31話に延び、後半はサブキャラのパク・シフ(33)の出番が急増した。
●“韓国ドラマの定番”が変わった
「かつて、ヒロインは純粋でけなげ、純愛、記憶喪失、出生の秘密が韓ドラの定番でしたが、ぱっとしない女性が年下男性と恋をする『私の名前はキム・サムスン』(2005年)のヒットを機に、等身大の女性が主役に」。さらに最近では女性の社会進出により、家事も仕事もこなす“ゴールドミス”を題材にしたドラマも増加している。
※女性セブン2011年7月28日号