夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、通信機器メーカー勤務のご主人(43歳)からの投稿。奥様(43歳)は月に2~3回、発売される「東京都自治宝くじ」を買っているのだとか。
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「あなた、どうしてくれるのよ、20番違いよ!」寝ている僕を叩き起こし、右手に持った宝くじと左手の朝刊を目の前に突きつける妻。2等賞金100万円の当選番号が下2ケタだけ違うというのです。
「休みの日、駅前の宝くじ売り場に寄った時のこと、覚えてる? 私が『早く買い出しに出かけましょう!』というのに、あなたは『もう少しで誰が優勝するか分かるから』と、ゴルフ中継を見てたわよね。あの10分の遅れが致命的なミスだったのよ!」
意味が分かりません。確かに、あの日は買い出しの前に宝くじ売り場に一緒に寄ったけどさ。
「当選番号の下2ケタは20番台で、私のは40番台。もっと早めに行けば買えていたのに。テレビを見てグズグズしてたあなたのせいよ! 100万円払って」「何いってんだ! 早く行ったって買えたかどうかわからないだろ!」「絶対に買えたわよ!」
まさに取っ組み合いの寸前、「ん?」僕に疑問がわきました。「買ったのって、随分前だよな? 発表が遅くないか?」「えっ?」
急いで宝くじと新聞を見比べる妻。すると、「本当だ! これ、前回発表の宝くじ券だわ」古い新聞を探すと、今回の結果が出ていて大外れ。「私の勘違いだったわ。ごめんね、今晩サービスするから」って、いらん! それも勘違いなんだよ!
※週刊ポスト2011年7月22・29日号