これから夏休みを迎えるにあたり、被災地にボランティアに行こうと考えている人も多いだろう。現在は地域コミュニティの維持や被災者のメンタルケアへのニーズが高まっているという。個々人が持つ趣味や特技が活かせるものもあるという。たとえば、「祭り、子供会など夏休みイベントの手伝い」へのニーズもあるのだ。
宮城県の気仙沼市災害ボランティアセンター(以下VC)では、7月27日から8月21日まで、地域の子供会や保育所での夏祭りといった、子供や親子を対象としたイベントを手伝うボランティアを募集した。縁日、紙芝居、体を動かす遊びなどを一緒に行なう、というものだ。
応募が殺到したため、現在は募集を見合わせているが、同様のボランティアは他の地域のVCでも募集が計画されている(最新情報については全国社会福祉協議会・全国ボランティア・市民活動振興センターのHP参照)。
福島県南相馬市鹿島区災害VC地域福祉係長・佐藤清彦氏はこう語る。
「仮設住宅に入居した被災者を対象に夏祭り、秋の収穫祭といったイベントを計画しており、そのコーディネーションや運営、イベント時の炊き出しなどのお手伝いをしていただけるボランティアが必要になると思います」
※SAPIO 2011年8月3日号