現在、裁判離婚中という状況にある高嶋政伸(44)と妻の美元(32)。昨年8月に別居し、翌9月に離婚調停にはいったものの決裂。この3月、とうとう政伸が裁判を申し立てた。
7月13日、政伸はマスコミ各社に送ったファクスで、7月11日にも第3回の公判が行われたことを明かし、原因は「主にお互いの性格の不一致、考え方(生活観、仕事観)の相違」にあると説明した。結婚会見では、「分身と思うくらい共通の価値観がある」と話していたふたり。なぜ、こんなにもすれ違ってしまったのか――
美元は日本人の父と韓国人の母、そして兄の4人家族だったが、体の弱かった母は美元が9才のときに亡くなった。つらくて悲しくてどうしようもない彼女を慰めてくれる友達はいなかった。美元を知る人は「当時はかなりひどいいじめにあっていたそうです」とも話している。
経済的にあまり裕福でなかったこともあり、地元商店街でのアルバイトなどを4つかけ持ちし、10代後半ながらわずか1年半で500万円を貯めた。そんなときに挑戦したある企業のイメージガールコンテストで、ミス・ユニバースの大会への出場のきっかけをつかむ。そして、2000年度準ミス・ユニバースジャパンを受賞。同時に、彼女自身も変わっていった。
「ミス・ユニバースは最終選考のときに“安物ではなく、ブランド物を身につけなさい”と教えられるんですが、彼女は一気にブランド志向になったんです。でもミスになったからといって、いきなり大金や仕事が舞い込むわけじゃないから、彼女も当時はまだファミリーセールの招待状が来れば欠かさず行く常連だったし、古着を着てくることもありました。交友関係も一気に派手になって、ファッションショーやパーティーのお誘いも増えたから世界が変わったと思いますよ」(ミス・ユニバース関係者)
そんな彼女は、いつからか自分自身の誕生日会を企画するようになった。
「人が人を呼んで、200人くらいのお客さんが来るんですけど…正直、彼女が知ってる人はそのうちいったい何人くらいなんだろう(苦笑)」(前出・美元を知る人)
つらい幼少期を過ごしたこともあってか、美元はこんなに“友人”が来てくれたという事実に酔いしれた。そしてそれは、毎年なくてはならない恒例行事となった。
「政伸さんと結婚してからは、優雅な高嶋ファミリーの一員になれたことが自慢だったし、彼らに認められたことが誇りでもあった。だから、その名に恥じないようにと、パーティーも盛大になっていきましたよ」(前出・美元を知る人)
しかし、それは政伸との価値観の違いをも大きくしていった。昨年6月、東京・青山のレストランを貸し切って行われた美元の誕生パーティーではこんなことがあった。引きつった笑顔で挨拶に立った政伸は、美元から「今日のスタッフさんに渡すお金がないから持ってきて」といわれ、銀行のATMでお金をおろして駆けつけたことを告白し、
「美元は本当に突拍子もないことばかりして、みなさんにご迷惑をかけているんじゃないかと思います」
と渋い表情でゲストに謝った。が、そんな夫とは対照的に、美元は終始うれしそうに笑っているのだった。その直後、政伸は美元と住んでいた家を出た。
※女性セブン2011年8月4日号