新聞・テレビは、私たち国民が知りたいことをわかりやすく報じているのだろうか。3月11日に起きた東日本大震災、そして福島第一原発事故後、メディアから流れてくるのは、「ただちに健康に影響はありません」「確認中です」等々、国民を不安がらせる官僚用語の垂れ流し。原発事故のわけのわからない用語とデータで読者を翻弄しているのではないか。
翻弄されないためにも、マスコミの「わかりにくい原発用語辞典」をわかりやすく訳してみよう。
〈事象〉 完全な事故。例:原発で爆発的事象がありました。
〈ただちに影響はない〉 10年後にガンで死亡するかも知れないが、あとのことは知らない。
〈確認中〉 自分たちにはよくわかりません。
〈急いでおります〉 後回しにしております。
〈予定です〉 やれないかもしれない。
〈冷静に〉 発表を鵜呑みにしなさい。
〈整理してから〉 公開する情報と隠蔽する情報を選別してから発表します。
〈大きな音と白煙が発生した〉 爆発した。
〈○○○と理解しております〉 ○○○ということにしておいてくれ。
〈着手〉 まだ何もやってません。
※SAPIO 2011年8月3日号