交際わずか6日で結婚を決めた「超スピード婚」は、破綻も早かった。2008年9月の結婚からわずか3年弱で離婚が決定的となった高嶋政伸(44)と美元(32)夫妻。別離への話し合いは離婚調停を経ても合意に至らず、すでに裁判へと突入した。結婚当時のラブラブぶりがウソのようなドロ沼劇の背景には、一体何があったのか。
先に気持ちが離れていったのは高嶋の方らしいが、高嶋夫妻に近しい芸能関係者によると、まず高嶋が困惑したのは、費用がかさむ盛大なパーティを開催するなど、美元が無類の「パーティ好き」だったこと。また別の芸能関係者によると、新居にはいつも美元の家族関係者がいたというのだ。妻に悪気はなくても、夫の身になってみれば、家に帰ってまで気を遣わなきゃいけない時間があまりにも多い。
こんな話が続けば高嶋に同情してしまいそうだが、妻の美元にも高嶋への不満はあったようだ。
中でも大きかったのはやはり「夫婦の寝室」の問題だ。ふたりとも役者として多忙を極める身だけあって、すれ違うことが多かった。特に演技派俳優として知られる高嶋は、舞台やドラマへの出演が近づくと、仕事のことだけに集中するため、たとえ妻であろうと近くに寄せ付けなかった。
美元はかつてテレビ番組で、「大事な芝居の前になると、夫は寝室で耳栓とアイマスクをして一人でさっさと寝てしまってかまってくれない」とグチをこぼしたこともある。
「高嶋さんは売れっ子ですから、そんな“完全武装”が毎夜続くこともよくあったみたいで……。妻からしてみればもっと夫婦の時間を持ちたいと思って当然でしょう」(美元の友人)
また美元は、高嶋の求める「理想の夫婦像」にも悩んでいたようだ。高嶋の両親、高島忠夫(80)と寿美花代(79)といえば芸能界でも「おしどり夫婦」として知られている。
「美元さんは上昇志向が強くて自分が前へ前へと出るタイプ。だけど、高嶋さんのお母さんの寿美さんは、“一歩下がって夫を立てるタイプ”ですから……。高嶋さんは特にお母さんを大事にしてらっしゃるそうだし、美元さんからしてみれば思うように関係が築けなかったのかもしれない」(前出・美元の友人)
夫婦間の溝は数多く浮かんできたが、はたして「離婚の決定打」となったのは何だったのか。
高嶋サイドに聞いたところ、「普段から耳栓やアイマスクをしていたわけではないし、(美元の父親が)同居状態だったこともない」(高嶋の顧問弁護士)との回答。美元の所属事務所は「本人の話をそのままお伝えすると」と前置きしてこう説明した。
「父親や親族が自宅に入り浸っていたという事実はありません。飼い猫の世話を頼んだことはあるかもしれませんが、それほど頻繁な話ではありません。パーティ費用を(高嶋に)払ってもらったという話も事実無根です。パーティの最中、スタッフへの支払いの時、手持ちがないので立て替えてもらっただけで、現在はすべて返済しています。離婚裁判の争点については、申し訳ありませんが現在のところお答えできません」
※週刊ポスト2011年8月5日号