昨年、再ブレイクを果たした岡本夏生(45)。“ハイレグの女王”として芸能界に登場し、バブルを謳歌した20代。彼女に陰りが訪れたのは、バブル崩壊からやや遅れて、30才の声を聞く1990年代後半のことだ。レギュラーはすべてなくなり、テレビから姿を消した岡本。その“失われた10年”について自身が語った。
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10年におよぶ潜伏期間から目覚めるきっかけになったのは、2010年5月『サンデー・ジャポン』(TBS系)。20年前の“ヴィンテージボディコン”で出演したことだった。
「サンジャポから出演依頼がきたときは、本当に嬉しかったわね。『えっ、当時のボディコンを着てもいいの?』って感じ。ものを捨てられなくて、マンションは芸能界きっての“ゴミ屋敷”だけど、だからこそ昔のボディコンも残ってたのよ」
そのときの爆笑映像が話題を呼び、1回のはずの出演が、ほぼレギュラー状態に。それを機に、バラエティー番組や雑誌の取材など、オファーが殺到するようになった。
「タイタニック号が沈没しても木にしがみついて生き残ったローズって女がいたじゃない? あれが私よ(笑い)。最後まで諦めなかったことによって、また生きるチャンスをもらえた。諦めたら海に沈んで死ぬしかないんだから」
しかし、この再ブレイクまでの10年間、岡本は売れていて忙しい友人たちに連絡をとることは一切しなかったという。
「相手は忙しくて私なんかに会ってる時間はないだろうと思うし、仕事が欲しいなんていったら迷惑をかける。相手も気を使うしね。私に少しでも手伝えることがあればいいけど、逆に足手まといになっちゃうじゃない?」
※女性セブン2011年8月4日号