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尿素を使って熱中症対策!自家製「ヒエヒエ・パック」を作る

自家製冷却剤作成に挑戦する中田有紀さん

台風一過、待望の夏休みシーズン突入!……というわけで思い出すのが小学校時代の夏休みの自由研究だが、いま「大人の自由研究」が話題になっている。どこにでもあるもので手軽に科学の威力を実感でき、しかも子供に「すごいい!」といわせる優れもの。その中のひとつとして、『大人のワクワク実験 アウトドア編』(小学館)にも収録されている「尿素で冷やせ!ヒエヒエ・パック」にチャレンジしてみよう。連日連夜、「高温注意報」が発令され熱中症の話題が世間を騒がせている今夏。ちょっとした材料で自家製ヒエヒエ・グッズを作ってしまおうという実験だ!

* * *
【材料】
■尿素(園芸店やホームセンターで購入可能)
■ファスナー付きポリ袋=ジップロック
■アルミホイル
■水

【実験方法】
【1】ファスナー付きポリ袋に尿素の粉末をコップ2杯程度(200~250g)入れる。
【2】およそ縦25cm×横20cm程度のアルミホイルを用意する。
【3】このアルミホイルを水が漏れないように袋状に折る(詳細は『大人のワクワク実験 インドア編』参照)。
【4】【3】で作った袋に水100ml程度を入れアルミホイルの口の部分を2~3回折って袋をしっかり閉じる。
【5】アルミホイル袋をポリ袋に入れファスナーを閉めたらアルミホイル袋を叩き水を出す。水と尿素が混ざり合うとあっという間に「ヒエヒエ・パック」の出来あがり。

尿素といえば、女性が良く使うハンドクリームや保湿液にもお決まりで入っている。加えて、観葉植物の肥料の元。なんでその尿素でこの猛暑を凌ぐ保冷剤が出来あがるのだろうか? 『大人のワクワク実験』の著者で東京学芸大学附属高校教諭の岩藤英司先生が解説してくれた。

「水と尿素が溶けあう。これも立派な化学反応の一つです。そして化学反応が起こる時は、必ず熱の出し入れがあるものなのです。そのうちの熱を出すものが『発熱反応』。一方、周囲の温度を下げてしますのが『吸熱反応』で、今回の実験は後者にあたります。『ヒエヒエ・パック』作りの注意点は、アルミホイル袋をしっかり叩かなければならないので、ポリ袋内の空気をきちんと抜いてからファスナーを閉める点ですね」

使い終わったら、水で薄めて観葉植物や庭の植木にあげれば、立派な肥料の代わりにもなる。それほど難しくない実験なので、ぜひ挑戦してみたい。

撮影■太田真三

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