夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、資材メーカー勤務のご主人(51歳)。奥様(47歳)のクールファッションに腹を立てているようです。
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通勤の時、薄手のブラウスにミニのスカートを穿いているOLを見ると、「涼しげでいいなァ」と羨ましくなりますよ。サラリーマンが「アロハでも、沖縄のかりゆしでもいい」といわれても、やはり躊躇します。
せめて家庭の中では涼しい格好をしたくて、ランニングシャツにハーフパンツ姿でいると、「やめてよ、裸の大将か!」と女房。ハーフパンツをやめてステテコにすると、「おっさんくさい!」ですし、自分はムームーを着て夕食の買い出しに行くのに、僕がアロハを着て一緒に行こうとしたら、「そんなに似合わない人と一緒に歩きたくない!」。
ふてくされて自宅に残り、パンツ一丁でテレビを見ていると、買い物袋を下げて帰宅した女房は「何よ、そのだらしない格好は!」といいながら、扇風機の前でムームーの裾を上げ、「フフフッ、海藻が海に漂ってるみたい!」。
海藻? もしかして? 「ノーパンよ。覗きたいの?」って、そんなの見たくないよ! 大体、ノーパンのお前に、パンツを穿いてる僕がなんで「だらしない格好」と罵倒されなきゃいけないわけ?
「暑いからって、カッカしないの! 我慢我慢!」って、暑さは我慢するさ、我慢できないのはお前のその言動だよ!
※週刊ポスト2011年8月5日号