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放射能汚染 今後問題となるのは葉物野菜ではなく「根菜」

 福島第一原発事故発生当初、ほうれん草などの“葉物”を中心に放射能汚染が相次いだ。しかし、これからは“根菜”が問題になってくるという。放射線防護学に詳しい日本大学専任講師の野口邦和さんはこう話す。

「葉の表面に付着した放射性物質が落ちたいま、根からの摂取が脅威になります。セシウムは主に深さ5cmまでの土壌に滞留するので、さつまいもなど地表に近いところに根を張る野菜に気をつけるべきです」

 北里大学の伊藤伸彦教授(獣医放射線学)がセシウム対策としておすすめするのは、栄養素の一種であるカリウムが豊富な野菜だ。

「セシウムとカリウムは、有毒か無毒かの違いをのぞけば、実は非常に性質がよく似ているんです。カリウムをたくさん摂取しておけば、セシウムが体内にはいり込む余地が少なくなります」(伊藤さん)

 カリウムを多く含むのは、豆類や海藻類のほか、かぼちゃやトマト、なすなどの夏野菜だ。また、セシウム除染のためには、調理法にも気をつけよう。

「セシウムは水に溶けるのでよく洗うこと。細かく切って水にさらすだけで濃度は下がります。できればゆでましょう」(野口さん)

※女性セブン2011年8月4日号

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