いくつになっても悪ぶりたいのが、男のバカなところ。兵庫県在住のEさん(38才)の夫(43才、地方公務員)も、そんなバカな男のひとり。なんとも恥ずかしいバカ夫に少々あきらめムードなEさんが、エピソードを披露してくれた。
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夫にとって「カッコイイ=悪ぶった服」。これだけは誰が何といおうとブレないわね。肌身離さずつけているのは極太の金のネックレスで、“西部警察”のような黒いサングラスをかけ、ガニ股気味で歩く。いまの季節は開襟シャツにスラックスがキホン。ちょっと見は“ヤ”のつく職業だわよ。
「間違ってカラまれたらどうするの」って心配したこともあったけど、あるとき気づいたの。それはナイって。金のネックレス、メッキなんだけど、ところどころハゲてるの。もっとひどいのが金ピカの腕時計で、親戚の小学生から「おじちゃん、それっておもちゃ?」って顔をしかめられたんだから。
家では赤ちゃん言葉で飼い猫と話し、家事もよく手伝ってくれるとってもいい夫だから“安怖”ファッションくらい目をつむってあげないと。
※女性セブン2011年8月4日号